難治性めまいは:
難治性めまいの治療は:
日々の生活の中で、早寝早起き、めまい体操、ウォーキング、
十分な水分補給
⇒ 男性は毎日2.5L 女性は毎日2L
ナイト治療(夜1回だけ内服)と患者さんの協力がかみ合ったとき、
難治性めまいは見事に治ります。
軽いめまいでも、繰り返すと、難治性めまいに変容化、固定化します。このことを、専門用語で、神経可塑性、中枢性感作と言います。
詳しくは⇒こちらの文書を参照 (PDF)
頸性めまい:
頭を支える筋肉の過緊張、頸部痛、肩こりのひどい人に見られます。
緊張型頭痛のなかで、最も多いめまいです。
ストレス性めまい:
外来においでになるめまいの患者さんのなかに、精密検査をしても原因がわからないと言われる方に多いめまいです。ストレスに対する治療により軽快します。
前庭性片頭痛:
ストレス性めまいと並んで多いめまいです。片頭痛の治療により軽快します。
良性発作性頭位眩暈症:
このめまいは、原則、内服治療の必要性はありません。三半規管に迷入した耳石の破片は自然吸収されますので、多くは2週間程度で治ります。十分な水分を摂ると、耳石の吸収が早まります。めまい体操は有効です。積極的なウォーキング、ジョギング、縄跳びは有効です。めまいがあるからといって、安静にする必要はありません。
突発性難聴:
めまいと難聴の両方が来ます。原因は、ストレス、疲労、睡眠不足と言われています。治療は、気分転換、有酸素運動、十分な水分摂取、薬物治療など。
メニエール病:
メニエール病ってそんなにあるの!! 。めまい診療をしている医師達は、素朴な疑問を持っています。
詳しくは⇒こちらの書類を参照(PDF)
その他のめまい:
脳出血・脳梗塞、前庭神経炎、聴神経腫瘍、頸動脈椎骨動脈循環不全、鎖骨下動脈狭窄など。
最新のメニエール病の治療
メニエール病の原因は、脱水により抗利尿ホルモン バゾプレシンが活性化するためと考えられています。この考え方は、長沼英明の「水分摂取療法」が大きな効果を見せたことに始まります。この10年、水分摂取療法の効果が広く認められるようになりました。
入院点滴療法の必要は全くありません。自宅でしっかり水を飲んで、休養と運動をすることにより、メニエール病の大半は軽快します。
また、水分摂取療法は、良性発作性頭位眩暈症や、突発性難聴にも有効性が認められています。めまいの治療は、大きく変わったのです。
⇒メニエール病の以前の治療については、こちらの文書を参照(PDF)
私のめまい治療 三本の矢
めまいを治すには、生活習慣の改善、考え方の改善、ナイト治療の三本の矢が大切です。
さらに、水分摂取療法を加えると、早い段階で患者さん自身、治療効果を実感されます。
治療は問診から始まります。
めまいで苦しんでいる患者さんの生活習慣、性格、考え方など、具体的に把握するためには、めまい患者さん用の問診票がとても役に立ちます。
問診票類
診察の際、以下の問診票類に記入の上、ご持参いただければ診察がスムーズです。
生活習慣の問診票について
何時に消灯、就寝しているか、何時に起床するか、運動の習慣はあるか、ウォーキングをしているか、三度の食事は規則正しく摂取しているか、便秘や下痢はないか、などの問診内容です。
めまいの鑑別診断
◎=自覚症状が強い ◯=自覚症状が中程度 ×=自覚症状がない
※メニエール病に水分を十分に摂取する北里大学神経耳科長沼英明「水分摂取療法」は効果的です。
※めまいの患者さんに安静の必要はありません。出来る範囲、無理のない範囲で、縄跳び、ウォーキングは効果的です。
※めまいで動けなくなり、救急来院する患者さんに、脱水によるストレスめまい、片頭痛めまい(前庭性片頭痛)の方が結構おられます。
救急車を呼ぶ前に、まずしっかり水を飲んで、気持ちを落ち着かせることが大切です。
明神館クリニック